名古屋港水族館がベルーガ6頭を初めて展示したのは、2001年です。
この6頭のうち、5頭は亡くなりましたが、その子供のベルーガも含め現在4頭のベルーガがいます。そのうち2頭は名古屋港水族館生まれです。
今回は、名古屋港水族館のベルーガの家系図と名前を徹底調査しました。
また、これまでに何頭のベルーガがいたのかを明らかにしましたので、名古屋港水族館のこれまでのベルーガ飼育の経過を把握できます。
名古屋港水族館は、ベルーガ展示では鴨川シーワールドよりも後発ですが、家系図を見ると繫殖研究では実績を重ねていることがよくわかってきます。
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名古屋港水族館のベルーガには、北館2・3階の「オーロラの海」で会えます!
体が白いベルーガは、シロイルカとも呼ばれています。
ベルーガに会える国内4つの水族館のうち、八景島シーパラダイスと島根県立しまね海洋館AQUASではシロイルカと呼ばれていますが、名古屋港水族館と鴨川シーワールドではベルーガと呼ばれています。
名古屋港水族館のベルーガたちの名前を知って、かわいいベルーガと楽しい一日をお過ごし下さい。
名古屋港水族館のベルーガの家系図と名前を徹底調査!
名古屋港水族館のベルーガの家系図と名前は次のようになります。
名古屋港水族館に最初に来館したベルーガの6頭、名古屋港水族館生まれの3頭、新たに迎え入れた1頭に分けて説明します。
名古屋港水族館の最初のベルーガ6頭
名古屋港水族館では、2001年に6頭のベルーガ飼育を開始しました。
最初の6頭は次の通りです。(青文字オス、赤文字メス)
グレイ以外の5頭はすでに亡くなっています。
名古屋港水族館で生まれたベルーガ3頭
名古屋港水族館生まれの3頭は次の通りです。
オスワルドとママには、ベルという息子が生まれました。
ベルは2004年、日本国内の水族館で生まれた初めてのベルーガです。
国内初のベルーガ繫殖成功ということで脚光を浴び、約5000件の応募の中から「ベル」と名付けられました。
ベルは乳離れの遅れや、食道の病気のために医療用プールに移動し、定期検査を受けていました。
食道の病気は回復しましたが、最終的に「胃重積」が原因で亡くなりました。
3歳11カ月でした。
ホドイとタアニャには、2007年、ナナという娘が生まれました。
ナナはとても元気に育ち、水族館で生まれた国内最高の飼育記録を更新中です。
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ナナは、2023年10月に、ニコとの子を妊娠していることが確認されていましたが、
しかし今回のナナの妊娠は、残念ながら6月29日、死産となってしまいました。
6月29日の午前4時ごろに赤ちゃんの尾びれが出始め、午前8時半に出産しましたが、死産でした。
ナナの妊娠から出産を振り返った記事はこちら↓
ナナの母親タアニャは、残念ながら亡くなりました(2022年)。
繫殖期にオスと追いかけ合って泳いでいるうちに、人工の岩に衝突したのが原因とみられています。
世話好きのタアニャは、群れ全体で子どもを育てるベルーガの子育てに大いに貢献しました。
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ホドイとグレイには、2012年、ミライという息子が生まれました。
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母グレイ・息子ミライともに現在も元気です。
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前で泡を出しているのがミライ、後ろがグレイです。
2頭のお父さんホドイは、国内飼育で最高齢(推定44歳)でしたが、2022年5月7日に亡くなりました。
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左側がホドイ、右側が息子のミライです。
名古屋港水族館で新たに迎えたベルーガ1頭
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ニコは最初の6頭の子供ではありません。
ホドイが高齢になって、メスの発情にも興味がなくなってきたこともあり、2016年8月2日に、新しいオスのニコを迎え入れたのでした。
ホドイはニコの存在に刺激を受けて、メスにもうアピールするなど、元気なようすを見せました。
ニコはホドイよりも若いのに、ホドイよりも大きな体で、国内最大のベルーガです。
若いオス同士のミライとニコが仲良くしているようすも見られます。
2024年5月に、このニコとの子を妊娠したのが、ナナです。
名古屋港水族館これまでの飼育過程でベルーガは何頭いたの?
ベルーガの飼育を開始したのは、鴨川シーワールドが1976年で一番早かったのですが、国内初のベルーガ繫殖に成功したのは名古屋港水族館です。
2004年のベルの誕生が国内初の繫殖成功です。
これまでの繫殖で、正常出産6例、流産1例、死産1例がありました。
最初の6頭と合わせて、名古屋港水族館にはこれまでに合計14頭のベルーガが存在したことになります。
繫殖状況は以下の通りです。
ベルーガの出産で越えるべき難関2つ!
①:ベルーガ出産、最初の難関は「呼吸」の成功です。
ベルーガの赤ちゃんは、生まれ出てすぐに、呼吸をするために水面に泳いでいかなければなりません。
人の出産では、赤ちゃんは頭から出るのが正常で、足から出るのは逆子となってしまいますが、ベルーガは、尾びれから出るのが正常です。
これは、生まれてすぐに水面まで泳ぐために、まず尾びれをかく練習のためといわれています。
この最初の呼吸ができないと、溺れて死んでしまいます。
名古屋港水族館では、赤ちゃんが水面に向かってうまく泳げずにプールの底に沈んでしまったときに、ダイバーが急いで助けて浮上させて助けるという訓練をして出産に備えます。
②:呼吸の次の難関は、「授乳」です。
生まれ出たその日のうちに母乳の初乳を飲まないと、必要な免疫がつかずにその後生きられなくなります。
赤ちゃんベルーガは自分でお母さんの乳首を探り当てないといけません。
さらに乳首に吸い付いて泳ぎながら母乳を吸います。
お母さんベルーガも、赤ちゃんが吸いやすいように、姿勢を傾けてゆっくり泳がないといけません。
赤ちゃんが岩にぶつからずに泳げるようになるには少し時間がかかるので、名古屋港水族館では、使い古したウエットスーツの切れ端を柄の付いた板に巻き付けたものを使って、赤ちゃんが岩にぶつからないように助けます。
野生の本能だけではうまくいかないこともあるようで、育児放棄してしまうこともあるそうです。
たいへんな育児ですが、ベルーガの群れには、乳母という役割分担もあり、助け合って育児できる仕組みがあります。
育児に苦労するのは人だけではなく、こうしてベルーガも苦労しながら一生懸命に育児しているのですね。
野生の本能だけでなく、群れの社会性の関わりの中で母性も育まれていくのですね。
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「名古屋港水族館」のベルーガの家系図と名前を徹底調査!これまでにベルーガは何頭いたの?まとめ
今回は、名古屋港水族館のベルーガの家系図と名前を徹底調査しました。
名古屋港水族館がベルーガ6頭を初めて展示したのは、2001年です。
6頭のうち、5頭は亡くなりましたが、その子供のベルーガも含め現在4頭のベルーガがいます。
これまでの繫殖で、正常出産6例、流産1例、死産1例がありました。
最初の6頭と合わせて、名古屋港水族館にはこれまでに合計14頭のベルーガが存在したことになります。
ベルーガの家系図を調べてみると、名古屋港水族館では、難しいベルーガ繫殖の研究がとても熱心に行われていることがわかりました。
- ベル・・・国内初の繫殖成功(2004年)
- ホワイト・・・国内初の人工哺育(2010年)
- ナナ・・・水族館生まれ国内最長飼育記録更新中
また、名古屋港水族館には、国内飼育で最高齢(推定44歳)のご長寿ホドイもいました。
国内最大のベルーガ、ニコはまだ若いですが(推定17歳)、体長4.56m、体重1.235t(2023年10月時点)という大きさです。
名古屋港水族館ではとても大切にベルーガたちが飼育されているのですね!
名古屋港水族館のベルーガ公開トレーニングでは、ベルーガとスタッフさんとの深い信頼関係を見ることができますよ(^^♪
「名古屋港水族館」周辺のおすすめホテル情報も合わせてご紹介しました。
名古屋港水族館を訪れる際には、名古屋駅や栄の都心でアクセス便利なホテルをぜひご利用ください。
ぜひ名古屋港水族館のかわいいベルーガたちに会いに来てくださいね!
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